ToonyCam Proレンダリング画像を手軽にトゥーン化できるDAZ Studio用の不思議なカメラ、
『Camera Magic: ToonyCam Pro』
一般のトゥーンシェーダが苦手とする、エッジのアウトライン抽出が得意です。
透明マップを使ったものも、テクスチャに沿って輪郭を抽出してくれます。

Camera Magic: ToonyCam Proの機能をまとめてみました。

<内容>
【Cameras】カテゴリ
01レンダリング画像に輪郭を追加する不思議なカメラ本体。


【Render-Settings】カテゴリ
02レンダリング設定のプリセット。

Render Outlines On [Render Settings]タブに線画設定が現れます。
Outline Width 1~3 輪郭の太さのプリセット。
Restore Default Render Setting レンダリング設定をデフォルトの3Delightに戻します。

【Materials:Other】カテゴリ
03シェーディングカラーの度合いのプリセット。

数値が低くなるほど、塗りが薄く、白くなっていきます。
Photoshopレイヤーの「塗り」のようなもので、0~100%指定です。
Full Color カラー100%。
Half Color Tint カラー50%。テクスチャも薄くなります。
Outline Only 0%でシェーディングは真っ白。テクスチャも見えなくなり、線画のみになります。

【Materials:Other】カテゴリ
04各アウトラインスタイルをオン/オフするプリセット。
輪郭を抽出する手法が3種類あります。
Normal 詳細にエッジの輪郭が検出されます。建物に最適です。
Depth カメラの距離に応じて輪郭が変化します。カーブが大きいほど輪郭が太くなり、画像サイズに影響します。多くのDS用トゥーンシェーダはこのタイプだと思います。
OutlineID シェーダ毎に輪郭の境界を指定できます。透明マップで抜いたオブジェクトの輪郭も検出でき、髪の毛などに有効です。

【Utilities:Scripts】カテゴリ
06サーフェイスのOutline ID Colorを一括で変更するスクリプト。
"OutlineID"スタイル有効時に輪郭の境界を指定できます。
Render Outlinesを有効化すると各サーフェイスにOutline ID Colorが追加され、自動でカラーが割り当てられます。
輪郭は異なるOutline ID Color間で発生します。
All OutlineIDs... はシーン内すべてのオブジェクト
Selected OutlineIDs... は選択したオブジェクトに対して実行されます。
by Diffuse Color Diffuse Color単位
by Diffuse Map Diffuse Map単位
by MAT Zone マテリアル単位(デフォルトはこれ)
by Node ノード単位

たとえば、DAZフィギュアは腕、胴体、足…とマテリアルが細かく分かれています。
by MAT Zone にすると、Outline ID Colorはマテリアル毎に違うカラーが設定されます。
マテリアルの境界で輪郭が表示されるので、フィギュアは繋ぎ目だらけになってしまいます。
フィギュア用には最適化したプリセットが用意されています。

【Utilities:Scripts】カテゴリ
05フィギュア別Outline IDプリセット。
第2~第6世代フィギュア、ローレゾフィギュアLorenzoとLorettaにも対応しています。

【Materials:Other】カテゴリ
08陰影を階調化するプリセット。
プリセットは1~5階調ですが、手動でいくらでも増やせます。

【Materials:Other】カテゴリ
07陰影のぼかし具合を調整するプリセット。
0にするとカチッとしたアニメ調、数値を増やすとグラデーションっぽくなります。

<使い方>
t011) DAZ Studioでいつも通りにシーンを作成します。
必要ならライトも置きます。
シェーダはDSのデフォルトシェーダのままにしました。
t022) "ToonyCam Pro"カメラをロードします。
t033) アクティブなレンダリングカメラに"ToonyCam Pro"を設定します。
t044) ToonyCam Proカメラの位置を調整し、レンダリングするカメラアングルを決めます。
t055) Render Settingsプリセットから"Render Outlines On"をダブルクリック。
建物なのでアウトラインスタイルは"Normal"にしました。
デフォルトでは"OutlineID"のみになっています。
t066) シーンをレンダリングして完成です。

<手動で設定する場合>
ToonyCam Proを選択して、
[Camera]タブ[Parameters]タブから、トゥーンの設定ができます。

〈Outline〉
c01
Outline Strength シェーディングカラーの強さ。0だとシェーディングが白くなり輪郭のみレンダリングされます。
Outline Color 輪郭の色
Use OutlineID Outlines "OutlineID"アウトラインを使用
Use Normal Outlines "Normal"アウトラインを使用
Use Depth Outlines "Depth"アウトラインを使用

〈Backdrop〉
c02
Backdrop Tint レンダリング画像の背景の色
Backdrop Image 背景に画像を指定

〈Toon〉
c03
Shading Levels 陰影の階調数
Shading Blend 陰影のぼかし具合


[Surfaces]タブから、輪郭の表示/非表示を設定します。
"Render Outlines On"を実行すると、各オブジェクトのサーフェイスに"Outline"が追加されます。

s01
Outline ID Color シェーダ単位で輪郭を分けるための識別用カラー。
Outline Depth オフにすると輪郭線を非表示に出来ます。


[Render Settings]タブから、輪郭の詳細な設定ができます。

r01Edge Thresholdの数値が小さいほど、カーブした部分の輪郭が太くなり、小さすぎるとオブジェクトが黒ベタ状態になります。
Line Widthは線の太さ。スタイル別に指定すると、シルエットを太くエッジ細く、などのメリハリの有る線にできます。1以下の数値にできません。
Line Colorは白でなければ正常動作しないようです。

Distance Fadeは、オンにするとカメラから遠くなるほど輪郭が細くなります。
最小値はFedeout Minwidthで指定します。

<使っていて気になった点>
  • ToonyCom Proカメラのロード後に追加したオブジェクトのシェーダに、"Outline"項目が追加されない。OutlineID Utilitiesの何かしらのスクリプト("All OutlineIDs by MAT Zone" がおすすめ)を実行すればOutline ID Colorは追加できるが、Outline Depthが出てこない。 次回のバージョンで修正される、とのこと。
  • "Selected OutlineIDs by~"が、Diffuse Color以外はエラーで実行されない。
  • レンダリング時にToonyCom Proカメラがアクティブの状態でないと、レンダリング計算後に『カメラエラー』が出る。エラー表示の後は通常のレンダリングがされる。通常カメラ時はトゥーン計算をしないか、『カメラエラー』を出すなら計算前にして欲しいところ…。
  • "Outline Width"の綴りが間違っている…("Outline Wdith"に…)。

DAZ Studio用のトゥーンシェーダはいろいろありますが、エッジの輪郭が検出されるのは珍しいです。
他のトゥーンシェーダと組み合わせて使うと、トゥーンレンダリングの幅が広がります。

Genkanこちらは、元祖トゥーンシェーダ『pwToon』と合成してみたもの。
pwToonも、他のシェーダに比べれば輪郭は検出される方ですが、大きいサイズをレンダリングするには線が細すぎます。

Hiro5こちらは美少女ゲーム風シェーダ『Visual Style Shaders』との合成です。
モデルはHiro5。アニメ用の髪の毛ではない、透明マップを使った通常の髪の毛です。
Photoshopで髪の線の色だけ茶色くしました。

他のDAZ Studio用トーンシェーダに、モノクロ漫画風にする『Manga Style Shaders』『Mephistopolis Noir Shaders』があります。どちらも面白いシェーダで好きですが、エッジの輪郭抽出が苦手で、建物などの箱物はまず線が出ないです。

『Camera Magic: ToonyCam Pro』の公式スレッドはこちら
○ToonyCam Pro: Toon renders, anyone? :) [Commercial] [Contest]
マニュアルは
○ToonyCam Pro Documentation
にあります。

Camera Magic: ToonyCam Proの購入者は、3月リリース予定のスケッチシェーダー"Camera Magic: SketchyCam Pro"が割引されるらしいです。