
他のタイプの小道具を持たせる時にしている、別の方法もご紹介したいと思います。
[レンダリングに使用したアイテム]
モデル:Genesis 2 Female
衣服:LongMaidDress for V4/A4/Elite (Renderosity)、髪の毛:Samantha Hair (Runtime DNA)
背景:Reflections Victorian Bedroom
、ティーセット:A Curious Tea: Drink Me
モデル:Genesis 2 Female
衣服:LongMaidDress for V4/A4/Elite (Renderosity)、髪の毛:Samantha Hair (Runtime DNA)
背景:Reflections Victorian Bedroom
■かばんを持たせる
(1) かばんを持つ方の腕を下します。
かばんはLaboratory 108さんの「business bag」をお借りしました。
(2) 手の辺りにかばんを移動させます。

(3) 鞄を持つ手のポーズを作ります。
鞄や手以外のポーズも、動かしても大丈夫です。
持たせることさえできれば、位置やポーズはなんでもよいのです。
自分がやりやすいポーズや小道具の位置に調整しながら、ポーズ付けを行います。
(4) ポーズができたらHandにペアレント(親子関係の設定)します。
[Scene]タブで、“Right Hand”ノードに向けて小道具をドラッグします。
左の画像はペアレント後の状態です。
小道具の位置情報と、手のみのポーズを保存しておきます。
保存の仕方は「フィギュアに小道具を持たせる」を参照してください。
保存したファイルを使うときは、
フィギュアに小道具をペアレントした後で適用させます。

小道具がどの位置にあっても、どんなポーズをとっていても
瞬時に小道具が移動します。
■両手でお盆を持たせる
これまでにご紹介した方法は、別のポーズにしても再活用できました。
この方法はポーズがほぼ限定されます。
(1) お盆にアイテムを乗せてペアレントさせておきます。
(お盆が親、湯飲みと急須が子になります)。
湯飲みと急須はLaboratory 108さん。
(2) お盆をフィギュアに持たせたいあたりに移動させます。
湯飲みはペアレントしてあるので、お盆に追従します。
(3) お盆を持たせるポーズを作ります。
“Chest”をピンで止めて(右クリック > Pin Rotation)固定させてから
片側だけポーズを取らせました。
(4) 反対側にポーズを複製します。
右腕のポーズを左腕に複製したいので
“Left Collar”ノードを選択状態にします。
左腕のポーズを作って右側に複製したいときには“Right Collar”を選択します。
[Posing]タブのオプション > Symmetry (Shift + Y) を選択し
Nodes: Selected
Propagation: Recursive
Direction: Right to Left
と指定して[Accept]を押します。
右腕のポーズが左腕にも複製されました。
ポーズの左右対称については
「ポーズのシンメトリ(左右対称)」を参考になさってみて下さい。
(5) 水平を維持してフィギュアに追従させるため、小道具を“Hip”ノードにペアレントさせます。
左の画像はペアレント済みの状態です。
(6) ついでに脚のポーズも作成しました。

脚を曲げたことで宙に浮いた状態になっています。
HipノードのyTranslateを動かして、床に下します。
(7) 完成した後にポーズを修正したくなったら、両手にピンを付けます。

手をその位置に固定させたまま体を動かせます。
(8) フィギュアの位置を移動したい時は
フィギュア名が書いてある最上部のノード(Genesis 2 Female)を動かします。

ポーズを保存したら完了です。
ペアレント先を“Right Hand”もしくは“Left Hand”に指定しなおせば、
手に追従させてポーズを動かせますが、水平は維持できないのでご注意です。お茶がこぼれます。

<おまけ>
■テーブルの上に小道具を瞬時に乗せる
DAZ Studioの便利な機能の一つに「Align Ace」というものがあります。
一つもしくは複数のオブジェクトの位置合わせが簡単にできます。
まずは[Align]タブを表示させます。
です。
ちゃぶ台の上に急須を乗せます。
最初にちゃぶ台を選択し、
その次にCtrlキーを押しながら急須を選択します。
[Aligin]タブの
Y Axis: から Stack : Above (+Y)を選び
[Apply]ボタンを押します。
すると、瞬時にちゃぶ台の上に急須が乗ります。
「Align Ace」は軸ごとに位置合わせができます。
Alignは位置揃え、Stackは指定方向に並べる、Distributeは均等配置です。
急須がちゃぶ台から離れたところにあった場合、
ちゃぶ台の真ん中に持ってくるために、X軸とZ軸をAligin Centersにします。
■ユニバーサルツールの座標
フィギュアや小道具を動かすのに使う[Universal]ツールは、
[Tool Settings]タブから軸方向の基準の指定ができます。

デフォルトはローカル座標(Use Local Coordinates)になっています。
状況に応じて、ワールド座標やスクリーン座標に切り替えて使うと便利です。
Translateツールなどでも同じように座標を切り替えられます。
(1) かばんを持つ方の腕を下します。

(2) 手の辺りにかばんを移動させます。

(3) 鞄を持つ手のポーズを作ります。

持たせることさえできれば、位置やポーズはなんでもよいのです。
自分がやりやすいポーズや小道具の位置に調整しながら、ポーズ付けを行います。
(4) ポーズができたらHandにペアレント(親子関係の設定)します。

左の画像はペアレント後の状態です。
小道具の位置情報と、手のみのポーズを保存しておきます。
保存の仕方は「フィギュアに小道具を持たせる」を参照してください。
保存したファイルを使うときは、
フィギュアに小道具をペアレントした後で適用させます。

小道具がどの位置にあっても、どんなポーズをとっていても
瞬時に小道具が移動します。
■両手でお盆を持たせる
これまでにご紹介した方法は、別のポーズにしても再活用できました。
この方法はポーズがほぼ限定されます。
(1) お盆にアイテムを乗せてペアレントさせておきます。
(お盆が親、湯飲みと急須が子になります)。

(2) お盆をフィギュアに持たせたいあたりに移動させます。

(3) お盆を持たせるポーズを作ります。

片側だけポーズを取らせました。
(4) 反対側にポーズを複製します。

“Left Collar”ノードを選択状態にします。
左腕のポーズを作って右側に複製したいときには“Right Collar”を選択します。

Nodes: Selected
Propagation: Recursive
Direction: Right to Left
と指定して[Accept]を押します。

ポーズの左右対称については
「ポーズのシンメトリ(左右対称)」を参考になさってみて下さい。
(5) 水平を維持してフィギュアに追従させるため、小道具を“Hip”ノードにペアレントさせます。

(6) ついでに脚のポーズも作成しました。


HipノードのyTranslateを動かして、床に下します。
(7) 完成した後にポーズを修正したくなったら、両手にピンを付けます。


(8) フィギュアの位置を移動したい時は
フィギュア名が書いてある最上部のノード(Genesis 2 Female)を動かします。


ペアレント先を“Right Hand”もしくは“Left Hand”に指定しなおせば、
手に追従させてポーズを動かせますが、水平は維持できないのでご注意です。お茶がこぼれます。

<おまけ>
■テーブルの上に小道具を瞬時に乗せる
DAZ Studioの便利な機能の一つに「Align Ace」というものがあります。
一つもしくは複数のオブジェクトの位置合わせが簡単にできます。
まずは[Align]タブを表示させます。
です。
ちゃぶ台の上に急須を乗せます。

その次にCtrlキーを押しながら急須を選択します。

Y Axis: から Stack : Above (+Y)を選び
[Apply]ボタンを押します。

「Align Ace」は軸ごとに位置合わせができます。
Alignは位置揃え、Stackは指定方向に並べる、Distributeは均等配置です。

ちゃぶ台の真ん中に持ってくるために、X軸とZ軸をAligin Centersにします。
■ユニバーサルツールの座標

[Tool Settings]タブから軸方向の基準の指定ができます。

デフォルトはローカル座標(Use Local Coordinates)になっています。
状況に応じて、ワールド座標やスクリーン座標に切り替えて使うと便利です。
Translateツールなどでも同じように座標を切り替えられます。
コメント
コメント一覧
恵方巻きといいお茶をすするる操作といいおもしろいですね。
ペアレンツはわかったつもりでしたが、きちんと握らせていなかったので
ポーズをつけたら剣が手はなれていました
うーんうーん、説明がへたくそで申し訳ないですー。
小道具を手のノード目がけてドラッグするときに
標的を誤ってRight ForeArmとかになってしまうと
手から離れてしまうのでご注意です。
今回は手のポーズについて疑問があり質問させていただきます。
道具等を手の動きに連動させる場合はペレント設定を用いるとのことですが、右手と左手のように体の部位同士で設定することはできないのでしょうか?
先日両手のコブシを握り合わせてお祈りをしているポーズを作成したのですが、コブシを握りあったポーズを維持したまま
手の位置を変えることができませんでした。ペアレント設定で右手の平の親を左手のひらとしてみたのですが道具のときのように反映されませんでした。苦労して作った手のポーズを崩して位置を調節しなおすのも正直きつく、形を保持したまま位置を調節できるとうれしいのですが。
長くなりましたが、回答よろしくお願いいたします。
苦労して作った手のポーズ…、お気持ちとてもわかります。手は本当に大変ですよね。
一方の手に追従させるのは、私の知る限りでは…ちょっとわかりません。
下の方で組んでた手を上に持ってきたい、などでしょうか。
私がポーズ付けをするときは、こうしています。
1) 左右の手、両方にピンを付けます。(Universal Toolで手を選択して出るピンのアイコンクリック。“Pin Rotation”にチェック)
2) 手の移動をワールド座標にして([Tool Settings]ペイン上部にあるプルダウンメニューから“Use World Coordinates”を選択)
片方の手を選択、ツールの矢印を移動したい方向にドラッグで引っ張ります。
3) この時、移動している最中に数字が表示されます。○○cmなどです。
この移動した数字を覚えておきます。
4) もう片方の手も同じように、先ほど覚えた数値だけ移動させます。
数値をドラッグでぴったり合わせるのはキツイので、
移動をスナップ([Tool Settings]ペインSnappingの“Translate”ボタンを押す)させると便利です。
スナップは好きな数字を指定できます。初期設定では50cmです。1cmくらいがいいかもしれません。
ジャストフィットは関節的に無理ですが、修正は最小限で済みます。
最後に手のRotationをちょいっと弄るくらいです。
ピンを外すのは、Universal Toolで選択して“Unpin All”です。
なかなか自由自在に動かすとはいかないものなのですね、自分は他にも刀を腰より下で構えるポーズを上段の構えにしたい衝動に駆られたりしたときとかに苦労します・・・。
貴重な情報ありがとうございます。自分もがんばってみます。
両方をくっつけたまま動かせたら便利ですよねぇ。
そんなスクリプトなどがあっても良さそうなのだけど
今のところみたことがないです。
ポーズ作成ソフトなのに、ポーズを作る方の機能はほとんど進化していないのが残念です…。
続けてで申し訳ないのですがもうひとつ質問を。
動きを制限するピンのことなんですがあれってつけはずしのショートカット的なものってないのでしょうか?(もしブログ内に記述があったらすみません) 自分はショートカットボタンをPS3コントローラーに連動させて作業をしているのでもしショートカットがあれば作業効率アップが見込めそうなのです。アンピンオールだと全部外れてしまうし、いちいち消していくのもつけていくのもって感じで・・・
もしありましたら回答よろしくお願いします。
ピンのショートカットは用意されていないようです。
けれど、自分でショートカットを設定することができます。
1) [Window]メニュー > Workspace > Customize... (F3)
2) 右側のActionsの一覧から“Inverse Kinematics”を探して展開します。
3) “Pin Rot/Tran”(RotationとTranslate同時にピンを付ける)の上で右クリック、“Change Keyboard Shortcut”
4) 割り当てたいキーをキーボードから入力します。
もし重複していたら、「すでに使われています。設定をクリアして新たに割り当てます?」みたいなことを聞いてきます。
既に使われているのがどれかわからないときはCancelするのが無難です。
ピンを外すのは、個別に外すUnpin Selected と 一括で外すUnpin Allがあります。
おがげでショートカット設定完了しました。
ありがとうございました
少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです。