DAZ Studioには旧フィギュアの衣装を自動変換して着用できる「Auto-Fit」という機能があります。
しかし、Genesisでは対応していた第3世代フィギュアの衣装が、Genesis 2以降は非対応になりました。
Auto-Fitを機能させるには、旧フィギュアの形をしたモーフ「Clone(クローン)」が必要です。
クローンモーフは自力で作れないのかな、と調べていたら、意外にも簡単にできたので覚書です。

Year of the Shitsuji今回はMichael 3を例にしていますが、
この方法で、Aiko 3衣装をGenesis 2 Femaleに着用したり、
Victoria 4衣装をGenesis 2 Maleに着用したり、ということも可能になります。

画像と作例には、
《Image Labs》(hisayan様) の「M3燕尾服」をお借りいたしました。
昨今の有料衣装よりずっとハイクオリティーな衣装セットです。

●参考にさせて頂いたページ
Transferring Morphs from Genesis to G2M/G2F and from G2M/G2F to Genesis (Now with Clones!)

準備するもの
Gen 3 Iconic Shapes for Genesis『Gen 3 Iconic Shapes for Genesis』
Genesisを第3世代系フィギュアそっくりにするシェイプセットです。
3系衣装を着用するAuto-Fit用のクローン付きです。
バンドルがお得ですが、必要なものが限られている人は単品購入がよいかもです。
Genesis Generation X2『Genesis Generation X2』 (GenX)
異なるフィギュア間でのモーフ転送を可能にするプラグインです。
お手軽に旧フィギュアのモーフを、新フィギュアにて再現できます。


少し手間ですが、GenXなしでもクローンモーフが作れます。
その方法も、こちらで紹介されています。
第4世代系ならばV4M4クローンがGenesisに内蔵されているので追加購入は必要ないです。

クローンモーフの作成
01[GenX]タブを表示します。
[Window]メニュー > Panes (Tabs) > GenX を選択すると表示されます。
[GenX]タブの[Transfer]から、[Source]ボタンを押して“Genesis”を選択し読み込みます。
Findの欄に「Michael 3」と入れて[Next]ボタン、
Michael 3のクローンを見つけます。
Michael 3モーフにチェック、
 Mode : Selected morphs (with properties)
 Shape : Genesis
 Target : Genesis 2 Male
を選んで[Transfer]ボタンを押します。
02プロパティ設定画面が出ます。
 Identifier : CloneMichael3
 Name : Michael 3
 Group : そのままで
 Region : Actor (何でも良いから入れないと先に進めない)
 Visible : チェック外す
[Accept]ボタンを押して転送を実行します。

03シーンにGenesis 2 Maleをロードします。
[Parameters]タブのオプション(もしくは右クリック)から
“Show Hidden Properties”にチェックをつけておきます。
Actor : Generation X : Genesis : Hidden : Clones のグループに先ほど転送したクローンモーフがあります。
モーフダイアルの右上にある歯車のアイコンをクリックします。
04プロパティ設定画面が出ますので、以下のようにします。
 Path : Hidden/Clones
 Type : Modifier/Clone (確認)
 Max : 100%
 As Percent : チェック (必須ではない)
終わったら[Accept]ボタンを押して閉じます。
Pathを変更したことで、モーフダイアルがHidden : Clones グループに移動します。
05[Parameters]タブから
Hidden : Clones グループを見つけます。
見づらいですが、その中に“Genesis”というモーフがあります。
このGenesisと、Michael 3を共に100%にします。
06[Parameters]タブにて
Genesis 2 Maleの[Resolution Level]Baseに設定します。
07[File]メニュー > Export からObj形式でエクスポートします。
ファイル名はCloneMichael3.objとします。
Blenderに最適な設定(Lightwaveのプリセット)を多様しているので、当方はこのスケーリングですが、
インポート時に一致していればよいので、なんでもよいです。
08[Morph Loader Pro]を起動し、
先ほど保存したCloneMichael3.objを読み込みます。
Morph Loader Proが見つからない場合は、
[Edit]メニュー > Figure > Morph Loader Pro にあります。
スケーリングは必ず、Export時のスケーリングと同じにします。
 Overwrite Exiting : Deltas Only (既存のモーフに上書き)
に設定したら[Accept]ボタンを押します。
09[File]メニュー > Save As > Support Assets > Morph Asset(s)
からMichael 3モーフを保存します。
Vender NameとProduct Nameはお好みで…。
10[GenX]タブを再び表示し、[Morphs]に移動します。
プルダウンメニューから“Genesis 2 Male”を選び、[GenX]ボタンを押します。
D3D Gen Xフォルダに自動保存されている、GenXで転送したモーフの一覧が表示れます。
最初に転送した「CloneMichael3」モーフを選択します。
11[GenX]タブの最下層、
[Delete]ボタンを押して、モーフを削除します。
削除しないと、先ほど保存したモーフとIDが重複するのでエラーが出ます。

これでクローンモーフ(シェイプ)は完成です。
さっそく着用させてみましょう。

Michael 3 衣装を着用してみる
一旦シーンをクリアしてから、Genesis 2 Maleをロードします。
シーンクリアのボタンが見つからない場合は、
[File]メニュー > New です。

12着用させたい衣服をGenesis 2 Maleにダブルクリックするかドラッグします。
Auto-Fitのダイアログが表示されます。
What figure was...のプルダウンをMichael 3に、
What Type...は衣服に合わせたタイプを選択し[Accept]ボタンを押します。
この“BasicTunic”は、『Sickle Tunic Rig Genesis 2 Male(s)』を導入すると現れます。
丈の長い衣服に有用です。
13Michael 3衣装が着用できました。
一見着用できていますが、ところどころ破綻したり、
ガタツキができていたりする場合があります。
M3のAutoFitを公式対応しているGenesisですら
ほぼ同じ変換結果でしたので、こういうものなのでしょう…。

衣服によっては、ダブルクリックではAuto-Fitが起動しないものもあります。
今回使用させていただいたこの衣装もそうです。
Genesis 2へドラッグすればAuto-Fitは起動しますが、やや不便。

14衣服のcr2ファイルをテキストエディタで開き、
“conforming” を検索します。
conforming 0 → conforming 1
に変更し、上書き保存します。
すると、ダブルクリックでも着用出来るようになります。


余力があれば、
・ガタガタをモデラーで修正してジオメトリを差し替え(Editメニュー > Figure > Geometry > Update Base Geometry から)
・ウェイトマップの修正
・ボタン部分をRigidity Groupに設定 (AutoFollowによる変形防止)
・シェーダーをDAZ Studio用に修正 (ほぼ必須。バンプとスペキュラを再設定)
・モーフの作成(気になる部分の補正モーフ、JCM作成)
をすれば完璧です!

Year of the Shitsuji 2

靴だけAuto-Fitだとキツイので、手動で変換しました。
メイド服はVictoria4用です。3系4系の方が、良い服あるよね…。